2017年7月1日土曜日

90年代競馬を愛でる会 〜ユーワアトラス〜

 突然ですが、「90年代競馬を愛でる会」というカテゴリーを新設いたしましたw

 将棋界では藤井四段の連勝が29まで伸び、連日ニュースになっています。なんでも、1/2を29乗すると、536,870,912という数字になるそうで、およそ5億3,000万分の1の確率の偉業を達成したとのこと。途方もなさすぎて想像がつかないですよね。

 競馬の世界でも、ニュースになるぐらいの連勝を成し遂げた馬がいます。3冠馬ではディープインパクト、シンボリルドルフ。ついぞ負けることのなかったマルゼンスキー、フジキセキ、アグネスタキオン。海外ではフランケル、ブラックキャビア、ラムタラ・・・いや、きら星のごとき名前が並びます。

 ここで連勝馬の本質について考えてみたいのですが、彼らが記憶に残る理由は何でしょう。

 もちろん1着が並んだ記録の美しさもあるでしょうが、むしろ「一体どこまで強いんだ」、つまり「自分が見ているこの馬は、途方もなく強いんじゃないか」という、武者震いすら誘うような思いに駆られるところが大きいのではないでしょうか。歴史的な瞬間に立ち会うというか。

 前置きが長くなりましたが、「一体どこまで強いんだ」と思わせてくれた馬を、90年代競馬から一頭ピックアップしたいと思います。ユーワアトラスという馬です。

 このユーワアトラスですが、生涯の人気、着順はこんな感じです。

すいぞう「こいつをどう思う?」
まつり崎「1が・・・棒が、硬そうな棒が沢山並んでいます」
すいぞう「そう。生涯を通じほぼ1番人気。そして、着順もほぼ馬券圏内」
まつり崎「強かったんですね」
すいぞう「だが!このユーワアトラスの本質、強さはこんな数字じゃ語れないのだよ」
まつり崎「!!」
すいぞう「次の画像を見てくれ」

すいぞう「こいつをどう思う?」
まつり崎「斤量、距離、タイム、着差・・・ファッ!?着差1.6秒? 2.0秒?・・・2.7秒!? すごく、すごく(タイム差が)大きいです」
すいぞう「ああ。2着馬がゴールするまで、まばたきがパンパンできるぜ・・・」

 というわけで、まつり崎さんのコメントにもあったとおり、この馬は1991年の3月〜翌年の1月まで、凄まじい着差で勝ち続けたのですね。500万下の2.7秒を皮切りに、2.0秒、1.6秒をつけて900万を勝ち上がります。競馬ブックや競馬四季報(ちなみに当時は競馬盤?というCD-ROMも出ていた。私はそっちも持っていました)を眺めては、一体どこまで強いのだろう、ナリタハヤブサよりもこの馬が強いのではないか、と、若者特有の未来妄想に浸り、なぜ世間はこのタレントに注目しないのだろう・・・と、一人ため息をついていました。「馬場?猪木?は?道場破りが来たら木戸が相手するって知らないの?ガチれば木戸が一番強いんだよ」みたいな。いわゆる中二病ですな。まあ実際当時中学生だったわけですが。

 とはいえ、現実は中学生の思い描くようにはいかず、そのあとユーワアトラスは長期休養に入り、結局1500万条件を勝ち上がることなく引退してしまいます。ただ、負けた相手もコクがある馬たちで、たとえば秋嶺Sを勝ったトウショウフリートはガチで天才肌の馬でした。だって、長期休養明けの芝レースでマイスタージンガーを破ったり、パラダイスステークスではニホンピロラックを楽々5馬身突き放したり・・・。これも「一体どこまで強いんだ」と思わせてくれる馬でした。
 あるいはテレビ静岡賞で先着された馬は、若い人たちも名前を聞いたことがあるかもしれないチェリーコウマンです。や、若い人たちはコウマンという言葉に何も感じないか。あれはビーバップハイスクールの流れかな・・・。

 ちなみに「ユーワ」は当時の一口クラブでして、現在の東京ホースレーシングの前身になります。当時の競馬ブックにはユーワビーム、そしてこのユーワアトラスでポジった広告がよく掲載されていました。誰が入るんだと思っていましたが。ついでに同じ頃(少し後ですが)のキャロットはポジーぐらいしか活躍馬がおらず、これまた誰が入るんだとバカにしきっていました。時が流れ、どちらも一口界のビッグクラブに成長しました。栄枯盛衰ですね。

 ・・・と、風呂に入っていて急にユーワアトラスという馬を思い出したので、書きなぐってみました。結果、自分が年を取ったと再認識しただけでした・・・(泣)